お知らせ

2022年度統計関連学会連合大会にて公的ミクロデータ関連の企画セッションが開催されます。

2022年8月23日

2022年度統計関連学会連合大会にて、2022年9月8日に公的ミクログループの南教授がオーガナイズする企画セッション「公的統計ミクロデータ利活用の現状と課題」が開催されます。

改正統計法が2019年5月に全面施行されてから、公的統計のミクロデータのさらなる利用の推進が図られている。こうした中で、世帯・人口系の統計調査だけでなく,事業所・企業系の統計調査についても、リンケージ技法も用いた上で、社会・経済の様々な研究分野を対象に、ミクロデータを用いた実証分析が広範に展開されている。また、オンサイト施設における個票データの利用の支援を指向した擬似的なテストデータ、さらには教育用の擬似ミクロデータについてもニーズが存在することから、これらの擬似データ(合成データ、synthetic data)の作成方法、プライバシー保護に関する研究関心も高まっている。これらについては、ミクロデータのデータ特性を踏まえつつ、データハンドリングやミクロモデルの適用にも留意しながら、実証研究の可能性が追究されてきた。 本セッションは、公的統計ミクロデータコンソーシアムの企画セッションとして、公的統計ミクロデータの利活用の現状と課題を議論し、EBPM(エビデンス・ベース・ポリシー・メイキング)に資する実証分析の展開可能性を模索していきたい。

企画セッション「公的統計ミクロデータ利活用の現状と課題」(2022年度統計関連学会連合大会)

日時:2022年9月8日(木) 13:00 〜 15:00
会場:成蹊大学 5号館102教室(A会場)
オーガナイザー:南 和宏(統計数理研究所)、伊藤 伸介(中央大)、高部 勲(立正大) 
座長:山下 智志(統計数理研究所)
詳細はこちらの2022年度統計関連学会連合大会ページをご確認ください。

プログラム

[4APM1-01]
公的統計における擬似データのプライバシー保護と安全性評価
南 和宏(統計数理研究所)
[4APM1-02]
秘匿性・安全性を考慮した統計的マッチングの手法による複数データの結合
高部 勲(立正大学)
[4APM1-03]
賃金所得の統計的分布を考慮した消費構造の計量分析―公的統計のミクロデータを用いて―
伊藤 伸介(中央大学)、出島 敬久(上智大学)、村田 磨理子(統計情報研究開発センター)
[4APM1-04]
公的統計匿名データを利用した統計的因果推論
高橋 将宜(長崎大学)
[4APM1-05]
厚生労働省におけるEBPMとデータ利活用の取組について
戸田 淳仁(厚生労働省)